太陽光発電の年間予想発電量と方位・角度/単結晶と多結晶、CISの差はあるのか?
標準的な太陽光発電システムが、1年間に発電する発電量は、おおよそ出力の1,000倍と言われています。
たとえば、6KWのシステムなら1年間に1,000倍の約6,000KWhを発電することになります。
出力の1,000倍と言うのは、もちろん一般的な目安であって、太陽光を設置する地域、パネルの角度、方向
メーカーやパネルの種類(単結晶・多結晶・CISなど)などのさまざまな条件により異なります。
年間発電量をシュミレーションするには、設置する地域、パネルの設置条件、メーカーとパネルの種類などを
条件に算出します。(通常、太陽光発電の見積もりを取れば一緒に提出されます。)
下に日本各地のシステム1KWあたりの年間予想発電量の資料を示します。
地域で若干の差がありますが、1KWあたり1年間に1,000倍の約1,000KWhを発電することが分かります。
出典:太陽光発電協会
日射量や日照時間に関するデータはコチラ⇒日射量や日照時間
太陽光パネルは設置する角度・方位によって発電量が変化します。
通常太陽光パネルを設置する方位は、真南向きで、傾斜角度は20〜30度にします。
この場合が発電量が最適になるからです。ただし、このような条件で設置できる方がまれで、
屋根の状況によって、屋根の東や西などに振り分けて設置する場合もあります。その場合でも、
真南に設置した時に比べ15%程度の発電量低下にはなりますが、十分に使用できる範囲内です。
(東京地区で設置角度と方位に対する年間発電率 真南、傾斜角30°を100とした比率)
出典:PV建築デザインガイド
最近の傾向として、限られたスペースでより多く発電するため、変換効率が高い単結晶タイプの
ものがメーカーから発表されています。以前は多結晶の方がシェアが多かったのが、現在では、
単結晶の方が多くなっています。単結晶でも多結晶でもシステム全体の出力が同じであれば、
年間発電量には差がありませんが、パナソニックのHIT太陽電池や東芝の単結晶型などは、
一般の物より10%程度も年間発電量が多くなります。→特集 単結晶と多結晶の違いとは?
また、ソーラーフロンティアやホンダソルティックから発売されているCIS型の太陽電池もその特性より、
通常の結晶型のパネルより8%程度年間発電量が多くなるという報告もあります。
(データは下に示します)
各種太陽光電池における月積算発電量と日射量
出典:「NEDOメガソーラープロジェクト・北杜サイトにおける実証研究」(NTTファシリティーズ)
上のグラフから、同定格の太陽電池であれば単結晶・多結晶の差はなく、CIS(化合物)は発電量が、
結晶型のものより多くなることがわかります。
実際に太陽光発電を設置検討する場合は、太陽光発電業者の人とよく話し合って、
屋根の形状や周辺環境などから、一番最適な「発電量と価格」を設計していく必要が有ります。
パナソニックのHIT太陽電池や東芝の単結晶型など、変換効率が高い製品は、価格も若干高く、
KWあたりの金額が他社よりも高めになりますが、発電量も多く、パネルの設置面積が小さくなる
ので、設置スペースがとれない屋根には魅力的な製品と言えるでしょう。
設置する屋根(場所)のスペースが限られている場合は、前述のとおりパネルの発電効率が大切に
なってきます。
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太陽光発電は、取り付ける屋根の条件や、設置環境が一軒一軒違うために、絶対的な金額が決まっていません。
そうなると、単純に比較
することが大事になってきます。比較をしないで1社だけで選んでしまったら、実はそこはものすごく
高かったというケースが起こり得ます
。なので、一括見積もりで比較検討することは必須の作業と言えます。
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