産業用太陽光野立て設置(施工)方法/太陽光発電の工事手順その4

電気配線工事

残る作業は、電気配線工事です。ココからの作業は第二種電気工事士の免状が無いと出来ません。
正確に言うと、出力が50KW未満の一般電気工作物は第二種電気工事士の資格で工事できます。
メガソーラーなど50KW以上の高圧連系物件は、自家用電気工作物となるので、工事には第一種電気
工事士の資格が必用です。

パワコンと分電盤を設置して配線します。またパワコンとパネル間の配線も行います。

パワコンの内部はこうなっています。オムロンのKP55M-J4は接続箱内臓タイプなので、パワコンの左側に
太陽電池からの線をつなぎ込めるようにプレーカーが付いています。

パワコンとパネル間の配線が終了したら、パネルの配線が間違っていないか電圧を確認します。
1ストランドを6枚に計画したので、1系統約200Vの電圧(直流)が発生しています。太陽電池パネル
1枚あたり33V程度です。オムロンの場合1ストランド8枚までいけます。パワコン5.5KWにパネル6.0KW
を接続する場合(250Wのパネル24枚)、1ストランド8枚で3系統にするか、1ストランド6枚で4系統に
するか・・結論はどちらでもOKです。一般的にはパネルを直列に多くつないだ方が使用する電線の量が
少なくなり、建設コスト的にも有利です。今回は、あとでパネルを増設することも視野に入れて
6枚-4系統にしました。

オムロンのKP55M-J4の場合マルチストリングタイプのパワコンではないので、
系統間でパネル枚数差を作らないことが大切です。枚数差があり(入力電圧差があり)
バランスが悪くなると、マルチストリング型でないパワコンは電圧の低い方に引っ張られます。
パワコンの性能を目いっぱい引き出すには、バランスよくパネルを配線することが大事です。
あと、パワコンは必ず接地工事を行ってください。(C種またはD種接地工事)

パネルの電圧が正常に発生していることを確認したら、自立運転が出来るか確認します。
パワコンが12個もあるので、すべてに自立運転のコンセントを設置するか迷いましたが、前と後ろの
2箇所だけにしました。

引き込みポールです。2系統なので2本あります。さすがにこれは自分では設置できないので、電気工事を
依頼しました。想像していたものより太くて大きいです。BOXの中に電力量計が入ります。

これで一応、太陽光発電所の組立は終わり、後は連係工事を待つのみになりました。

連系工事

設備認定を取り、電力会社に電力販売の申し込みをしてから、6週間(1ヵ月半)程してから、電力会社から
連系接続工事の請求について連絡がありました。

低圧2系統(44KW+22KW)の工事請求額は43万8880円で、明細はまったくありません・・・・
これじゃあ良く分からないですよね。

2系統なので請求書も2枚あります。

購入計器とは、電力量計のことですね。あと工事費負担金というのは、引込み線工事と柱上トランス工事の
費用のようです。

予算として45万円用意してあったので、想定の範囲内なので文句は言わないでおきました。
「もっと良く分かる明細をくれ!!」とか言いたいけれど、言っても工事代は安くならないだろうし、
入金が取れてから、約1ヵ月後に工事が出来るとのことなのですぐに入金してきました。

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