太陽光の高圧連系にかかる費用は?低圧分割禁止でコスト比較
低圧分割が禁止になって50KW〜100KW程度の発電所を計画されている人は
実際にどうすれば一番良いのか?高圧連系にかかる費用(コスト)は実際に
どれぐらいかかるのか?低圧分割の抜け道はあるのか?
実際の読者様からのメールを紹介してみます。
↓↓読者様からのご相談↓↓
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突然のご連絡で大変申し訳ありません。私は○○と申します。
1年程度前より太陽光発電に興味をもちその頃より運営されているサイトで
様々な事を勉強させて頂いておりました。
当サイト記載内容からご教授頂いたおかげで昨年11月第一発電所(30.6kW)を
無事完成させる事が出来、今後も数か所導入を現在検討中です。
現在土地購入前段階(約500坪)で当初は購入土地に50kW×2発電所=100kWで採算が
とれると見込み検討していたのですが、H26年度より低圧分割が原則不可となった今、
高圧設備として対応するか否かを迷っております。
1) 低圧分割原則禁止ですが低圧分割を実行する方法がないか
2) 1)が完全に不可と判断された場合は高圧太陽光発電設備を導入したいと考えておりますが、
導入にあたっての詳細コスト及び手順(申請等)等が不明点が多い
といった所よりエコ丸さんがH26.11月に設置計画されている案件72kW計画中に関しては
どういった設計計画(低圧計画or高圧計画等)を立案されているか突然の連絡で誠に恐縮では
御座いますが、差支えなければご教示頂ければ幸いです。
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エコ丸の回答
○○様
メールありがとうございます。エコ丸です。
当サイトを精読いただき誠にありがとうございます。
まず、H26.11月に設置予定の72KWの件ですが、土地取得済みで
H26年3月に電力会社に申請した36円案件です。
すでに設置済みの72KWは48KW+24KWと低圧2区画に分割したのですが、
H26.11月に設置予定の72KWは49.5KWのパワコンに72KWのパネルを
のせる方法で低圧1区画で設置する予定です。
500坪の土地に100KWを設置したいとのことですが、
低圧分割がNGになった現在では、100KW程度の設備に高圧接続や
キュービクルの設置は無駄が多すぎると思います。
低圧分割の抜け道もサイトに書きましたが、申請・設置時期をずらす
ぐらいしか思い当りません。
エコ丸なりに選択肢3つ考えてみました。
@500坪に低圧1基設置する
49.9KWパワコンにめいっぱいパネルをのせてパネルを100kw設置する
( ピークカットは承知の上でパワコンに200%のパネルつなぐ。)
土地を余し、これでやめる。いわゆる超過積載。
パワコンはSMA使用してパネル角度は20度
Aまず低圧1基目設置して、低圧2基目をその後設置する。
ずらして設置する方法です。
その場合1基目の規模を大きくしたほうが良いですね。
Bコスト高承知で100KWを高圧接続で設置する
↓↓回答に対し読者様からの質問↓↓
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アドバイス頂いた@に関して
パネル 100kw パワコン 49.9kw
で設計した場合は申請として低圧対応となると考えますが、
出力値はどの位で見込まれてるのでしょうか?
Aに関してずらして申請した場合、2発電所目の申請がおりない可能性は
エコ丸様としてどのくらいでお考えでしょうか?
B500坪に100kwと表記致しましたが、正確には500坪に設置可能なだけ
のせたいと考えています。サイトに記載されていた参考値より
500坪=約1650u/10 = 約165Kwあたりで検討しています。
エコ様の方で高圧にする場合の初期コストランニングコスト詳細が分かる
ようなサイト等ありましたらご教示頂けないでしょうか?
(現状同じ100kwを低圧分割と高圧対応した場合のコスト比較が出来ていません。
というより高圧対応した場合のコストが全くみえていないのが現状です)
当方の周りには中々太陽光発電所に対して詳細な相談が出来ず大変困っています。
色々と相談させて頂き申し訳ありませんが、お時間御座いましたらご教示頂ければ幸いです
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エコ丸の回答
>パネル 72kwパワコン 49.9kwの出力値
@はそのとおり低圧対応です。
晴れた日でパネルはせいぜい定格の85%程度しか発電しません。
なのでパワコンの118%程度多くパネルを
乗せるのが一般的ですが、それ以上はピークカットされます。
イメージ図
http://looop.co.jp/product/lowvoltage_type/index.html
パネルをパワコンの倍200%積んだ時はどうなるのか?
総発電量の10%程度はカットされると考えます。
例えば100KWのパネルであれば
100KW*1150*0.9=103.5KWh
>2発電所目の申請がおりない可能性
これは何とも・・
普通に増設なので下りない理由はないと思います。
>高圧にする場合の初期コストランニングコスト
500坪なら現実的には、土地の形状がものすごくよくて、
パネル130KW程度ではないでしょうか。
低圧はすでに設置されているのでお分かりでしょう。
高圧になって余分にかかる費用は以下の通りです。
最初の電力会社への連系申込みで
接続検討料20万+税が必要です。つづいて
申請書類も高圧だとすごく複雑で出来る業者が限られて来ます。
(低圧の場合は、申請書類は簡単で接続検討料も無料です)
実際に設置する場合、高圧は昇圧設備のキュービクルが
必要。設備費用は200〜300万必要かな?(100KW程度の場合)
そして、運用面でも高圧は電気主任技術者の選任が必要で、
実質的には主任技術者の外部委託費用が必要になります。
50KW以上で外部委託する場合は、電気監理技術者か電気
保安協会に外部委託することになります。
太陽光発電所の電気主任技術者による
点検頻度は100KW未満だと半年に1回、
100KW以上だと2か月に1回になるので
費用の発生はその都度発生します。
なので、初期のみ費用が発生するわけでは
ありません。継続して必要です。
この費用は月2〜3万程度でしょう。
あと最初に主任技術者の選任届と保安規定を作って
もらうのに点検費用(月2〜3万)とは別に費用が必要です。
もしエコ丸がするなら10万ぐらいもらいます。
低圧と違っていろいろ費用がかかりますね。
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以上がエコ丸回答です。全くの正解というのはありませんが、
同程度の規模の太陽光の設置をお考えの方は、参考程度にしてください。
この質問のケースの様に今後は、低圧の分割が×のため高圧での連系を検討するケースが
あると思いますが、前述のとおり100kW程度を高圧連系する場合だと、200〜300万円程度の
追加コストになりますし、月々の管理費用も発生します。
100KW程度の発電所の場合はコストが割高となり、投資効率が下がってしまうので、
100KWまでは低圧50KW以内に抑えて、パネルを100KW過積載にする。
高圧連系にするのであれば、300kW以上を設置するという感じで行くといいと思います。
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